自転車

ご近所総出でカギ探し

子育てをしていると、時に色々な人に迷惑をかけてしまうことがある。今朝も息子を幼稚園に自転車で送った後、娘と家に帰るときにそれは起こった。我が家に辿り着く100メートルほど前から急坂になるため、いつもそこからは自転車から降りて押して歩くことにしている。カバンをまさぐりカギを取り出すと、娘がそのカギが欲しいとぐずった。あと100メートルだしまあいっかと思い、娘に手渡した。ところが家に着いたとき、娘の手にカギがないことに気づいた。きっとどこかに落としてしまったのだと思った私は娘を自転車から降ろし、抱っこしたまま、今せっかく登ってきた道を、カギを探しながら降りた。
鍵 なくしたへ行く

そして最初に娘にカギを手渡した地点に戻ってきたが、カギは見つからなかった。そんなわけない!私は目を皿のようにしてカギを探しながら今来た道を再び戻った。だがカギはない。血の気が引くというのを、まさに体験している最中、ちょうどご近所のおばさんに遭遇した。真っ白になっている私を見て、「どうかしたの?」と声をかけてくれた。私が事情を説明すると、そのおばさんも一緒になって探してくれた。そのうち他の近所の人もそれに気づき、気づくと10人ほどのご近所さんが集まっていた。私の気づかないうちに娘が遠くに投げてしまったのかもしれないと、側溝の蓋を開けたり、草むらをかき分けて探してくれたりと、申し訳ない気持ちでいたたまれなくなった。こんな大騒動になっても見つからないなんて、一体どうして…と思っていたら、なんと自転車の娘が座っていた席の足元にカギが落ちているではないか。真実をご近所さんに告げるときの、あの何とも言えない感情…犯人が自白するときの気持ちに少し似ているのかもしれない。これから当分の間、顔を上げて表を歩けなくなってしまいそうだ。
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